オーストラリア政府は11日、昨年9月から続く同国南東部での大規模な森林火災で、生息地や個体数が壊滅的なダメージを受けた113種の動物について、「早急な支援」が必要になるだろうと発表した。
オーストラリア政府は、幸いなことに、絶滅した動物はないようだとしている。
一方で、政府が公表したほぼすべての種が、生息地を少なくとも3割失った。
政府の専門家パネルによると、最も支援を必要としているのはコアラや鳥、魚、カエルなどだという。
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複数の研究者は以前、温帯林や草原を広範囲にわたって焼いた森林火災によって、10億頭以上の動物が滅びる可能性があると推計していた。
「差し迫った絶滅リスク」
オーストラリア政府が公表した、支援を必要とする種の暫定リストは、森林火災の影響を受けた数百種の中から、最も早急な保護活動を必要としている種に絞り込んだもの。
同国政府の野生生物・絶滅危惧種および森林火災からの回復に関する専門家パネルが作成した。
暫定リストの内訳は、ザリガニ類22種、爬虫類20種、哺乳類19種、魚類17種、鳥類13種、無脊椎動物5種。
専門家パネルは、一部の絶滅の恐れが高い種について、ほぼすべての生息地が破壊されて「差し迫った絶滅のリスク」に直面していることを突き止めた。
この中にはピューズ・カエルやブルーマウンテンズ・ウォータースキンク、カンガルー島ダンナートが含まれる。
ほかには、コアラやスモーキーマウスなどが、生息地の「相当な」部分を失った。こうした種の回復を支援するための「緊急介入」が必要な可能性があるとしている。
火災前は「安全」とされていた動物も
暫定リストに含まれる多くの種は、森林火災の発生前からすでに絶滅の恐れがあるとされていた。しかし、安全だと考えられていた種もリストに含まれている。
専門家パネルの報告書は、「森林火災以前は、多くの種は安全で絶滅の恐れがないと考えられていた。しかし、今ではそれらの種は生息地の多くを失い、危険にさらされている可能性がある」としている。
現場での査定作業は難航
スーザン・レイ環境相は、植物種について、次回のリスト更新の際に記載するとしている。
レイ環境相は、一部地域で森林火災が続いていることから、実際の被害規模の査定作業に制約が生じていると述べた。
「森林火災の影響を受けている複数の場所で、絶滅の恐れがある動物が複数目撃されている。一方で、地上でより細かい査定作業を行うには、依然として多くの場所は安全ではない」
オーストラリアは先月、野生生物や生息地の回復のために5000万豪ドル(約36億9900万円)を投じると誓った。この資金は動物の治療や、動物の食料の投下、有害動物の防除に使われる方針という。
(英語記事 'Urgent help' needed for 113 species after fires)
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February 12, 2020 at 07:22AM
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