会津若松市の会津大短期大学部で、オーストラリア大陸の先住民アボリジニの管楽器ディジュリドゥに螺鈿(らでん)など会津の伝統技法で装飾を施した漆工芸作品の制作が進んでいる。オーストラリアでは森林火災が深刻化。「作品を両国の懸け橋に」「少しでも力になりたい」。学生らは、会津とオーストラリアの歴史を融合させた作品に思いを込める。
作品は3月7日、オーストラリア西部のパースで開かれる「パース・ジャパン・フェスティバル(日本祭り)」で紹介される。制作するのは、同大学部産業情報学科デザイン情報コースで漆芸などを学ぶ井波純ゼミの1年生6人。現地には同学科の学生らによる応援の寄せ書きも届ける予定だ。
作品制作は、日本祭りに出展する県人会「パースふくしまの会」(ストックトン亜紀子会長)から、国際交流団体「子どもの笑顔ザ・ビッグ・キッス・プロジェクト」(林由美子代表)の仲介で、井波教授に「詳しく漆を紹介したい」と打診があった。井波教授は「震災支援の恩返しの気持ちを届けたい」と快諾。「お互いが助け合っていこう」というメッセージを込め、世界に一つのコラボ作品を制作することにした。
管楽器はコアラが食べるユーカリの木でできており、元々は自然の木の色だが、黒い漆を塗り、両端に細かく砕いた貝殻を一枚一枚漆で貼り付ける螺鈿の装飾を施した。貝殻もオーストラリア産を使用。長い時間が必要な地道な作業だが、虹色光沢が美しく輝き、従来の姿からは見違える作品に生まれ変わっている。
今後は中心部に朱磨きの技法で会津絵などを描く考え。日本祭りには同大学部から井波教授と非常勤講師の吾子(あこ)可苗さんが参加し、仕上げ作業を現地で実演する。
作品は、森林火災が続く現地へのエールを込めた寄せ書きと共に、祭りの実行委に寄贈するという。
「伝統技法を駆使して美しく仕上げ、絆のシンボルにしたい」と井波教授。内川夢さん(18)は「オーストラリアの大変さは報道で知っている。応援の気持ちを伝えるいい機会」と話す。「現地の人が驚くものを作りたい。そして、笑顔になってくれればうれしい」。補永未帆さん(18)は、制作に当たる学生たちの思いを代弁した。
オーストラリアでは高温や乾燥の影響で昨年9月以降、森林火災が続いている。首都キャンベラや東部ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州では非常事態宣言が出され、数万匹のコアラが焼死するなど動物にも甚大な被害が出ている。
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February 04, 2020 at 07:16AM
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