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ノートルダム大聖堂 「聖金曜日」の祈り 火災から1年、新型コロナで再建遅れ - 毎日新聞 - 毎日新聞

火災の傷痕が残るノートルダム大聖堂で聖遺物「いばらの冠」を手にする聖職者=パリで4月10日、AP

 大規模火災から15日で1年を迎えるパリのノートルダム大聖堂で10日、復活祭(イースター)前の「聖金曜日」を祝い、焼失を免れた聖遺物に祈りをささげる式典が実施された。フランスでは新型コロナウイルスの感染拡大で外出が禁止されており、大聖堂には少数の聖職者と防護服を身につけた音楽家らが出席、市民はテレビ中継で式典を見守った。

新型コロナウイルスが感染が広がる中、火災の傷痕が残るノートルダム大聖堂で「聖金曜日」の祈りがささげられた=パリで4月10日、AP

 フランスは新型コロナによる死者が1万人を超え、感染収束の兆しがみえない。オプチ大司教は「人々を死に至らしめ、まひさせるパンデミック(世界的大流行)に我々は立ちすくんでいる」と述べ、火災の中で消防士が運び出した聖遺物「いばらの冠」を希望の象徴として祈りの場に供えた。

 大聖堂の再建工事にも新型コロナの影響が出ている。マクロン大統領は2024年にパリで開催される夏期五輪を念頭に大聖堂を「5年以内に再建する」と宣言。仏紙レゼコーによると、再建のための寄付は1月までに8500万ユーロ(約100億円)集まった。だが新型コロナの感染拡大で3月中旬から工事は中断している。地元ラジオ局によると、職人が作業場で感染を防ぐための十分な距離を確保できないことが理由で、再開時期は未定だ。

 火災の原因も特定できておらず、捜査が続く。地元メディアは、改修に関連した電気系統の故障や作業員のたばこの火の不始末など何らかの過失で出火した可能性が高いと報じている。

新型コロナウイルスの感染が広がる中、ノートルダム大聖堂で実施された「聖金曜日」の式典を中継する報道陣=パリで4月10日、AP

 ノートルダム大聖堂は850年以上の歴史を持ち、火災前は年間約1300万人が訪れていたパリのシンボル的存在。改修作業中だった19年4月15日夕方に出火して約15時間燃え続け、高さ約90メートルの尖塔(せんとう)や屋根の3分の2が焼失した。【パリ久野華代】

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April 11, 2020 at 08:55AM
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