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コロナ後の世界では、オフィスのあり方は変わり、元には戻れない - 日経クロストレンド

米ファスト・カンパニー

我々はいずれオフィスへ戻って仕事をしなければならない。だが、新型コロナウイルスが撲滅されていない状況では、元通りの職場にそのまま戻るわけにはいかない。オフィスの設計のみならず、ビル全体の空調システムの見直しも必要かもしれない。

(写真/Shutterstock)

(写真/Shutterstock)

 今、大半の読者が、自宅でいわゆる隔離の状態に置かれ、買い置きのスパゲティが入ったコストコの箱に足を乗せてこの記事を読んでいるようなときに想像するのは難しいが、我々はいつかオフィスへ戻って仕事をしなければならない。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は撲滅されておらず、誰もが免疫を持っているわけでもない。だが、それでも我々はデスクに向かい、働くことを期待される。では、そのときのオフィスでの仕事は、どんな仕組みになるのだろうか。

ソーシャルディスタンシングを徹底する新しいオフィス

 この疑問については、米国に本社を構える世界的な商業用不動産会社クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドが既に答えを出している。この1カ月あまりの間で、中国国内の1万社の企業・団体が100万人近いスタッフを職場に戻すのを、手助けしてきたからだ。

 WHO(世界保健機関)のデータや医療専門家の助言とともに中国で得た教訓を生かし、同社はオランダ・アムステルダムにある拠点において、「シックスフィート・オフィス」と名付けた新しいコンセプトを生み出した。

 これは仕事の実験室であると同時に、人々が安全に職場へ戻る方法に注意を喚起することを意図した、顧客向けショールームでもある(言うまでもなく、この新しいコンセプトが浸透することは、クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドの経済的利益にかなうことだ)。

 衛生の向上と、人と人との距離を取る「ソーシャルディスタンシング」を推進するために、同社オランダ代表のイェロン・ロカース氏が、わずか1週間で自社オフィス空間の再設計を実現した。中核となる大前提は、働く人たちの間に常に、安全なソーシャルディスタンシングで推奨される6フィート(約1.8メートル)の距離が置かれるようにすることだった。この行動は、適切な間隔を置いて配置されたデスクだけでなく、スタッフが近づき過ぎないよう個々のデスクの周囲のカーペット上に書かれた円形デザインなどの視覚的なサインによっても促される。

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