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火災後の異変、感じた企業城下町「製鉄所なくなるかも」 - 朝日新聞デジタル

厳冬期の鉄鋼②

 「私のおふくろは日新製鋼さんにお世話になり、『日新の前に墓を建ててくれ』と冗談めかして言うくらいだった」。かつて広島の呉市で料亭を営んでいた呉飲食組合の井口秀一組合長(76)はこう語る。

 呉製鉄所(4月から瀬戸内製鉄所呉地区に名称変更)は日本製鉄が4月1日に吸収合併した旧日新製鋼の主力拠点だった。明治期の日本は西洋列強に渡り合う海防力を備えるため、神奈川・横須賀や京都・舞鶴など天然の良港4カ所に軍港を築き、旧日本海軍の拠点である鎮守府を置いていた。敗戦で焼け野原になった呉もその一つで、呉製鉄所は呉海軍工廠(こうしょう)の跡地に1951年に稼働した。広さは東京ドーム30個分。周囲には、製鉄設備の修繕などを担う協力会社や金属加工などの関連産業が連なり、戦後の地元経済を支えてきた屋台骨だったが、日鉄は2023年9月末までの閉鎖を決めた。

拡大する写真・図版「かつては商店街も多くの人が行き交っていた」と懐かしむ呉飲食組合の井口秀一組合長=2020年2月25日、広島県呉市、江口英佑撮影

 「製鉄所の閉鎖は青天のへきれき。呉で日新関係の人が来ない店を探す方が難しい」と井口さん。組合に加入するのは約200軒。18年夏の西日本豪雨の影響で10軒ほどが店をたたんだ。「ようやく立ち直って希望が見えてきたところだったのに……。廃業する店が必ず出る」と肩を落とす。

 呉製鉄所は建材で有名だが設備は老朽化し、生産能力も他の製鉄所に比べて小さい。高炉2基のうち1基の休止が昨年決まっており、製鉄所と取引がある関係者の中には閉鎖を予感する人もいた。運送関係の協力会社の社長は、昨年8月に製鉄所の構内であった火災の後に異変を感じたという。

 「(火災があった)製鋼工場を…

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