
県消防救急課によると、今年の野火・林野火災の発生件数は3月が17件(前年14件)、4月は36件(同43件)だった。同月23~29日の1週間には10件の発生があり、このうち7件は枯れ草や剪定(せんてい)した枝を焼却中に周囲に延焼したものだった。県は5月6日までの期間で「林野火災野火等多発警報」を発令し、改めて屋外での火の扱いに注意を促している。
県は枯れ草が多い場所や、強風・乾燥状況下での野焼きは避けるべきだとする。また、ごみ焼きなどの最中に目を離し、延焼したケースが県内各地で確認されていることから、屋外で火を使う際は決してその場を離れず、使用後に完全に消火することを求めている。
今年は建物火災による死者数が多い点も懸念されている。1、2月の時点で8人、4月末現在では10人が犠牲になった。いずれも前年同期比2倍以上で推移しており、5月以降も引き続き注意が必要となる。
同課の担当者は、春は空気の乾燥や強風といった気象条件に加え、陽気に誘われ屋外で活動する人が増えるため、野火が増加する傾向にあると指摘。建物火災による死者の増加についても強調し、「火の始末など、火災防止のための注意点を改めて徹底してほしい」と求めている。
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May 04, 2020 at 07:26AM
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