山口:「飛まつ予防シート」の設置は火災に注意

https://youtu.be/4IvEgOCpawA
新型コロナの感染防止対策として飛まつ防止シートがよく見られるようになりました。その設置の仕方や場所にも注意が必要です。
お店の接客カウンターや事務所などでよく目にするようになった飛まつ防止シート。
感染対策としては一般的となりましたが当然ながら「火」には注意が必要です。
山口市消防本部が行った実験です。ライターで火をつけるとすぐに燃え広がり、わずか20秒あまりでシートが破れてしまいました。
★山口市消防本部の原兆延・副主幹インタビュー:「一般的には煙火ビニールとかポリエチレンとかそういったものが使われている。これらのシートの多くは石油を原料とするものが多く、当然火が付いた際に燃えやすい性質があります」
4月には大阪府内のタバコ売り場でライターを買おうと試しに点火した際、レジの飛沫防止シートに火が燃え移ったという火災もあったということです。
★山口市消防本部の原兆延・副主幹:「一度火が付くと炎が上へ上へと拡大してしまって延焼が拡大してしまいます。また材質によっては、ぽたぽたと燃えながら溶けてしまって周りの可燃物に延焼する危険性も十分考えられます」
飛まつ防止シートは「燃えやすい」点以外に設置場所についても注意が必要だといいます。
★山口市消防本部の原兆延・副主幹:「建物に自動火災報知設備やスプリンクラー設備といったものが設置されている場合は、天井面から直接垂らすことによって正常な作動に影響がある恐れがあります」
★安平 賢太郎記者:「これから飛まつ防止シートを密着させ自動火災報知設備の作動にどれだけ影響があるのか実際に煙を焚いて検証してみます」
一見かなりの量の煙が充満しているようにみえますが、飛まつ防止シートの裏側は煙がほとんど遮られ火災報知器が反応しませんでした。
★山口市消防本部の原兆延・副主幹:「シートを設置される場合には周囲に可燃物火器熱源がないかを確認してもらって、あとは設置の仕方も天井面から直接垂らすのではなく、ある程度の空間を取ってからシートを垂らしていただければ。コロナも火災も予防が大切です」