世界中が働き方の「ニューノーマル」に適応しようと奮闘する中、仕事とは必ずしも実際の業務だけを指すわけではない、と再認識した人もいるだろう。オフィスのコーヒーコーナーで交わす他愛もない世間話や会議中の雑談から新しいアイデアや洞察を得た、なんていうことも少なからずある。一見無駄に見えるかもしれない業務の「隙間」も、実は重要たりえる仕事の一部なのだ。
しかし今、多くのオフィスはまだ再開の目処が立たず、対面でのビジネスミーティングも最小限に抑えることが推奨されている。経済活動が復活している地域もあるが、新型コロナウイルスの感染を避けるためにソーシャルディスタンスを保つことは、皆が守るべき新しい社会マナーだ。もちろん、居心地の良いリビングルームで仕事するのも悪くない。通勤にかかる時間やエネルギーを節約できるし、身なりを整えるのも上半身だけで済む。職場での人間関係から解放されて、ストレスが減ったという人もいるだろう。
とはいえ、対面でのコミュニケーションを恋しく思う気持ちが消えることはない。オフィスに行くことのできない不安や恐れを感じている人も増えている。そんな職場の喧騒が恋しくなったときは、ぜひ職場でのドラマを描いたドラマシリーズをチェックしてみよう。これらを見れば、「やっぱりオフィスに戻らなくていいや」と思うかもしれない!?
1. 「セリング・サンセット 〜ハリウッド、夢の豪華物件〜」(Netflix)
2019年にNetflixで配信が始まるやいなや話題をさらった、ロサンゼルスの不動産会社を舞台にしたリアリティ番組が3シーズン目に突入。エグゼクティブプロデューサーを務めるのは、リアリティTV番組「The Hills」(ザ・ヒルズ)とそのスピンオフ「The City」(ザ・シティ)の製作も手掛けたアダム・ディヴェロだ。
舞台はサンセットストリップにある不動産仲介会社、オッペンハイム不動産。主人公は、セレブやビリオネアのクライアントを相手に、数百万ドル(数億円)の大邸宅を売る恐ろしく手ごわい女性不動産ブローカーたちだ。
ロサンゼルスならではの大豪邸を「バーチャル内見」できるのは面白いが、冷酷非情な競争や、ライバル意識が高すぎる職場で展開される野心とアドレナリンにまみれた人間関係、偽りの友情には、ときに背筋が凍りそうになる。キャストたちは常に自分たちを「家族のよう」だと語って満面の笑みをたたえるが、その裏では熾烈なバトルが展開されているのだ。
2. 「NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち」(Hulu)
現在、4シーズン目を迎えるAmazonプライムビデオで配信中のコメディドラマ。ニューヨークにある架空の世界的人気雑誌『スカーレット』の編集部で働く、3人のミレニアル世代の女性たちの生活を追う。メロドラマの要素が入ったTVドラマ「ゴシップガール」に映画『プラダを着た悪魔』(2006年)をミックスしたような内容で、言うなればソーシャルメディア世代の『ファッションが教えてくれること』(2009年)といったところか。
フィクションではあるものの、物語のベースになったのは本作のエグゼクティブプロデューサーにも名を連ねている女性誌『Cosmopolitan』の元編集長、ジョアンナ・コールズの実体験。ゆえに劇中では、紙版とデジタル版の争いなど、リアルな描写が次々と登場する。キャリアの階段をのぼる3人の若い女性たちの友情や喧嘩、恋愛、成長に共感する人も多いだろう。
3. 「エージェント物語」(Netflix)
Photo: Courtesy of Netflix
架空の芸能事務所、「ASK」の映画部門に所属するエージェントたちを描いたNetflixフランスの大人気番組で、ファイナルシーズンとなるシーズン4の撮影も決まっている。アメリカではこれまでも、セレブのマネージメント業界の裏側を描いたド派手でエネルギッシュなドラマ(「アントラージュ★オレたちのハリウッド」や「Ballers/ボウラーズ」)が制作されてきたが、それらに比べて「エージェント物語」は、フランスらしいシニカルさに満ちたストーリーといえる(そこがまたいい)。
登場するエージェントたちは大声でまくし立てる代わりに、たいていの場合、冴えない顔をしている。イザベル・アジャーニやジュリエット・ビノシュなど、フランス映画を代表する一流俳優たちがカメオ出演しているのも見どころだ。映画スターであろうと頭の固い厄介な同僚であろうと、気難しい人と働いた経験がある人にこそ観てほしい作品だ。
4. 「スイートビター」(STARZ/APPLE TV)
ステファニー・ダンラーの2016年の同名小説が原作のドラマで、なんとブラッド・ピットがエグゼクティブプロデューサーを務めているにも関わらず、完全に過小評価されている感が否めない本作。ニューヨークのダウンタウンにある有名レストランでウェイトレスとして仕事をする田舎出身の女の子、テスを追うストーリーだ。
若手女優のエラ・パーネル演じる22歳のテスは、仕事を通してセックスやドラッグ、怪しげなバーなど新たな世界を経験し、刺激的な人々と出会い、成長していく。これまで体験したことのない新しい世界でどうにか自分の居場所を見つけようと奮闘する彼女の姿に、かつての自分の姿を重ね合わせて胸が熱くなるに違いない。
Text: Danny Vikram Bell
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August 14, 2020 at 10:12AM
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テレワークに疲れた? オフィスに戻りたくなったときに観るドラマシリーズ。 - VOGUE JAPAN
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