ひしゃげたシャッター、剥がれ落ちた壁、高熱で溶けて固まった原材料-。消防隊員と警察官計4人が死亡する火災が7月に起きた吉田町川尻の「レック静岡第2工場」の内部が公開された17日、工場内に立ち入ると、惨事の痕跡が随所に。火災や爆風のすさまじさがうかがい知れた。
懐中電灯で照らしながら南側の工場内を慎重に進むと、北側の倉庫部分とつながる通路があった。爆発で破損したとされ、これまでの調査の過程で撤去された防火シャッターがあった場所だ。原料の梱包(こんぽう)機などの機械類から10メートルほど離れた位置にあり、4カ所に設置された防火シャッターのうち最も爆発の影響を受けたとみられる。機械類周辺は焼損がとりわけ激しく、レックの担当者は「この辺りが火元なのでは」と推測した。西側の避難口側の場所には、焼け落ちてぐしゃりとつぶれた防火シャッターもあった。
次に入った北側倉庫部分には階段室のドアがあり、ゆがんで開いた状態だった。関係者によると、大量の黒煙がこのドアから死亡した4人がいた2階に流れ込んだ可能性があるという。原材料などが積んであったパレットは焼け落ち、鉄骨の巨大な棚はむき出しの状態だった。
■「原因特定至らず」事故調査委
吉田町川尻の日用品メーカー「レック静岡第2工場」で発生し、静岡市消防局吉田消防署の消防隊員3人と牧之原署の警察官1人が死亡した火災で、外部有識者でつくる市の事故調査委員会は17日、市役所静岡庁舎で初会合を開いた。出火や爆発的な燃焼について「原因の特定に至らない段階」とし、延焼経路や現場にあった化学物質などに関するさらなる調査を求めた。
会合は非公開。委員によると、火災の鎮火後に市消防局が撮影した現場の映像や写真で、火災の状況や消防活動の経過を確認した。委員の一人で東京理科大国際火災科学専攻の松山賢教授は終了後、記者団に「火災原因や延焼経路などは明らかになっていない状況。今後しっかりと検証していきたい」と述べた。
委員長に選任された同大火災科学研究所の関沢愛教授は「周囲の状況から大規模爆発を予期できたのか、その判断に必要な資料がまだ不足している」と指摘。「消防隊がどのように安全管理をすべきか、活動要領を定めるべきかなどにつながる情報を得ることが委員会の目的」と述べた。
委員会は関沢、松山両教授と東京消防庁警防課の宮沢裕安全対策担当課長、静岡県消防保安課の白鳥満啓参事兼課長代理、県消防学校の宮田真人教務課長兼教務班長の5人で構成する。第2回は11月中旬ごろ開く予定。年度末までに報告書をまとめ市長に提出する方針。
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September 18, 2020 at 07:07AM
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