豊島将之竜王「(第5局1日目終了時は)あまり自信がなかったですけど、封じ手はけっこう手が広いのかなと思ってたので。自信はなかったものの、そんなにものすごくわるいってことはないと思ったので。手も広いですし。(2日目は)ゆっくり指すと、ちょっとずつ苦しくなりそうな気がしたので、△6四歩とかも考えたんですけど。本譜もちょっと、△8七銀打ち込んで、あまり成算はなかったですけど。なんかじっくり組んでるよりかは、その方が勝負になるというか、いいのかなあというふうに。まあ可能性があるというか。△8七銀と打ち込んでいった以上はもう一回取って桂馬打たないといけないかなあ、と思って。△3六歩とかも仕方がないのかな、と思ったんですけど。そのときに本譜の▲8六歩と▲9六銀、2通り有力手がある、まあ他にもあるのかもしれませんけど、その2つが有力なのかなと思っていて。2つあるんでちょっと自信がなかったというか。はっきりと『これでダメ』っていうのはわかりませんでしたけど。あんまり自信はなかったです。(終盤は)最後の最後までちょっとわかってなかったです。△4四桂はそうですね、打ちたいところかなと思ったんですけど、ちょっとでもそのあとがよくわかってなかったので。△5六桂と跳ねたところで▲3五角とか▲5七角とかされた場合に、どういう感じで指していけばいいのかが、ちょっとわかってなかったんで。(タイトル初防衛は)なかなかできなかったことが達成できたんで、よかったと思います。(七番勝負は)3局目がやっぱり最後までわからない将棋だったので、印象には残っています」
羽生善治九段「ずっと難しいと思って指していたんですが・・・。どこかでそうですね、形勢を損ねたと思うんですけど、どこがわるかったかちょっと、わからないですね。久しぶりの2日制でしたけど、自分なりには、なんていうんでしょうか、充実して指せたかなとは思います。たぶん細かいところでミスはあったと思うので、そこは反省材料になるかなとは思います」
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