
世界の新型コロナウイルス感染者数が100万人を突破した2日、JPモルガン・チェースのマネジャーらはニューヨーク地区のトレーディングフロアの人員配置最新計画を行員らにメールで伝えていた。
セールスチームの従業員の一人は同僚の名前がリストにないことに気付き、どこへ行くのかと尋ねた。
「コロナタウンUSA」という返事が返ってきた。すると、クレジットトレーディング責任者の一人、ニコラス・アドラグナ氏が「症状があるという医師の診断書がある者以外は、トレーディングデスクはオフィス勤務だ」と説明した。
取引迅速化に不可欠
ブルームバーグが確認したメッセージチェーンには100人余りの従業員が含まれており、その何人かは怖がっていた。それはマディソンアベニューの本社の1トレーディングフロアで少なくとも16人がウイルス検査で陽性となったすぐ後のことだった。従業員らは出社するかどうかについて中間管理職と上級マネジャーから異なる指示を受け取っていると不満を漏らし、むしろ在宅勤務を奨励する政府当局者の勧告に従いたいと話した。
JPモルガンの広報担当ブライアン・マーキオニー氏は「オフィスに来るのが不安な従業員は来なくてよいと何回も伝えている。医師の診断書提出を義務付けたり求めたりすることは決してない」と説明した。
こうした状況はJPモルガンだけではない。ウォール街の各社は大半の従業員に在宅勤務を命じているが、数多くのトレーダーやバンカーが、出社を促す電話やメッセージを上司から受け取っていると話す。
金融機関は大小を問わず、素早く取引が行えるように十分な人員を現場に確保しようとしている。「非常に重要な」従業員が職を失うか命を危険にさらすかの選択を迫られている全米の状況の金融業界版だ。
大量注文で人員追加
一部の投資銀行はどの程度の人員の在宅勤務を認めるかを公表している。ゴールドマン・サックス・グループは最近、現場で働いているのは50人に1人だと明らかにした。ただ、多くの銀行のトレーディング部門は相場が大きく動く中で大量の注文をこなすためにオフィスの高速ターミナルに追加の人員を配置する必要がある。
バンク・オブ・アメリカ(BOA)ではトレーディング担当者の20人に1人程度がオフィスで勤務しているという。JPモルガンでは約5人に1人。
JPモルガンの債券トレーディング幹部らがメールでやり取りしているのと同じ頃、株式トレーディング責任者のジェーソン・シペル氏は部下らと電話会議を開いていた。
この電話を聞いた関係者によればシペル氏は、あまり大勢が在宅勤務をしているとトレーディング部門はうまく機能しないとした上で、従業員らの状況を尊重するように努めていると述べたという。(ブルームバーグ Michelle Davis、Max Abelson)
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April 19, 2020 at 07:00AM
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命か職か、選択迫る米の金融街 オフィスにトレーダー呼び戻し - SankeiBiz
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