新型コロナウイルス感染拡大に伴う封鎖措置が解除された後、ニューヨーク中心部のヘッジファンドオフィスはどのような姿になるのだろうか。
エレベーターに向かう通路には自動検温装置が設置され、エレベーターの前には乗る人数を制限し、ボタンを押す手袋をした係員が立っているかもしれない。廊下は一方通行で、机の配置は慎重にデザインし直され、トイレすら改造されている可能性がある。会議室に人を集めて行うミーティングはもはやなくなる。1日中マスクを着用し続けることに慣れる必要があるだろう。

イジー・イングランダー氏
写真家:ロンダ・チャーチル/ブルームバーグ
ヘッジファンド業界では、さらに多様なアイデアが浮上している。イジー・イングランダー氏率いるヘッジファンド運用会社、米 ミレニアム・マネジメントはオフィス再開に向け、空気浄化や出社を希望する従業員の申請プロセスなど50項目のチェックリストをまとめた。事情を知る関係者によると、通勤や休暇取得計画の詳細もこれに含まれている。同社はニューヨークだけで1300人以上のスタッフがおり、一部のオフィスは早くても再開は9月以降になるという。
米 マグネター・キャピタルのバーバラ・バーンスタイン最高人事責任者は、「細かいことまで全て考え直さないといけない」とし、同社幹部はモジュール家具の導入や包装済みの昼食の用意、トイレのドアにペダルを設置することなどを協議していると話した。
ミレニアムや ポイント72アセット・マネジメントなど大手ヘッジファンドはアジアのオフィスを再開させつつあるが、体温測定やマスク着用が普通となった同地域でのやり方を、米オフィスでも採用する公算が大きい。ポイント72はまだ日程を立てていないものの、再開時には接触を制限し通気を良くするためにオフィスのドアを開け放し、除菌用品の置き場を設け、共用スペースを制限する計画だと関係者は述べた。
事情に詳しい関係者によれば、ミレニアムは先週、米国と欧州の従業員に対し、段階的なオフィス再開は早くても9月以降になると通知した。その時点でも出勤は任意で、出勤の際にはその必要性や在宅勤務が不可能な理由の説明が求められ、オフィスではばらばらに指定された席に座り、トイレなど共用スペースの利用は限られることになるという。
プライムブローカーが50余りのヘッジファンド顧客を対象に実施した5月の調査では、約7割が再開に向けたプラン策定を開始したと回答。調査結果を知る関係者によると、従業員同士や机の距離を確保するため仕切りを設けるなど、フロアプランを見直すとの回答が多かった。また、2割は徒歩や自転車で安全に通勤できる従業員に出勤の優先権を恐らく付与すると回答。勤務先のビルが入出館の時間をずらすと説明しているとの回答は7%にとどまった。
原題: Hedge Funds Plan Extreme Lengths to Protect Staff After Lockdown(抜粋)
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May 27, 2020 at 09:24AM
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大手ヘッジファンド、米オフィス再開に極めて慎重-多様な対応策検討 - ブルームバーグ
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