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オーストラリア史上最悪の森林火災、その「恐ろしい被害」の全貌が調査結果から見えた(WIRED.jp) - Yahoo!ニュース

オーストラリアで2019年末から今年にかけて発生した大規模な森林火災の恐ろしさは、過去に例のない規模と激しさだけではない。このような自然災害が起きるとは、誰も想像できなかったことである。 オーストラリアの森林火災は、この地球の未来を“予言”している 過去20年を平均すると、オーストラリア国内の「温帯広葉樹林および混合林」(基本的にはほとんどがユーカリの森だ)の1パーセントが、毎年の森林火災で焼失していた。これに対して19~20年の山火事シーズンでは、なんとこの比率が21パーセントにまで跳ね上がった。気候変動の進行は明らかな事実だが、それでも過去のデータからは予想できないような大災害が今後も発生する可能性がある。 炎が森林の生態系を破壊していく様子を、科学者たちは遠くから黙って見つめていることしかできなかった。そしてようやく実態調査が始まったことで、一部の野生動植物は完全に死滅した可能性があることが明らかになっている。その多くがオーストラリアにしか生息しない固有種だ。

ポルトガルの面積を上回る広さが焼失

この実態調査は20人以上の研究者によるもので、初期の調査結果が科学誌『Nature Ecology and Evolution』に論文として掲載された。調査では政府が発表した衛星データと現地調査などを基に、被害の詳細を推計している。 調査結果によると、19年7月から20年2月の間に火災の被害を受けた土地は、オーストラリア南部と東部で合計37,500平方マイル(約97,000平方キロメートル)に上る。これはポルトガルの国土より広い面積で、カリフォルニア州で起きた過去最大の山火事の被害と比べて50倍の規模になる。 オーストラリアでは832種の脊椎動物の固有種が確認されているが、このうち70種については生息地の30パーセント以上が焼失した。このうち21種は政府によって絶滅危惧種に指定されている。 被害を受けたなかには、コアラやカンガルー、ワラビーなどよく知られている動物も含まれる。このほか、例えばネズミ程度の大きさの有袋類でカンガルー島の固有種であるカンガルー・アイランド・ダナートは、生息地の8割を失ったとされる。また、無脊椎動物については被害が大きすぎることから、まだ調査が進んでいない。 論文の筆頭著者で、クイーンズランド大学の博士課程で保全生態学を学ぶミシェル・ワードは、「火災で生息地を失った種の多くは、以前から環境破壊、干ばつ、病気、外来種の増加などで個体数が落ち込んでいた点に留意する必要があります」と指摘する。「つまり今回の森林火災は、これらの生物にとって棺桶に別の釘が打ち込まれたようなものだったのです」

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July 25, 2020 at 10:56AM
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