「エール」の最終回は、NHKホール(東京都渋谷区)を舞台にした「コンサート」という異例の内容となった。本編としてのドラマパートは一切入らず、主人公・古山裕一(窪田さん)のモデルとなった福島県出身の作曲家・古関裕而さんの数々の名曲を、人気キャラクターたちが歌いつないだ。
司会は古山裕一が担当。出演歌手は藤丸(井上希美さん)、夏目千鶴子(小南満佑子さん)、御手洗清太郎(古川雄大さん)、佐藤久志(山崎育三郎さん)、藤堂昌子(堀内敬子さん)、岩城新平(吉原光夫さん)、関内光子(薬師丸ひろ子さん)、藤堂清晴(森山直太朗さん)で、村野鉄男(中村蒼さん)もギターで参加し、古山浩二(佐久本宝さん)や関内吟(松井玲奈さん)、そして可愛らしい子役たちもステージに登場した。
「モスラの歌」「福島行進曲」「船頭可愛いや」「イヨマンテの夜」「栄冠は君に輝く」などが歌われ、最後は古山裕一指揮、古山音(二階堂ふみさん)ほかオールキャストによる「長崎の鐘」で締めくくられた。
吉田さんは「最後をコンサートにしたのは、そもそもプロデューサー陣から『どこかで歌を』という要望があったから。でも本編の途中に入れるのは違和感があったので、古関さんに『ありがとう』という意味を込めて、最後に持ってきました。古関さんの歌を歌うのは、このドラマでしかできないことですし、何か意味があるものなんじゃないかって」と説明する。
15分という尺に対して、「歌ってほしい曲がいっぱいあったので、ちょっと急ぎ足にはなっていますよね」と認めつつ、「ただ僕自身、NHK紅白歌合戦とか歌番組をやっていた人間ですので、昔を思い出して、楽しかったですね」とうれしそうに笑う。
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