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オフィスで働く?リモートワーク?東京を離れて気付いた「効率のいい働き方」 - Business Insider Japan

椅子に座って働く遠藤さん

2019年11月中旬から12月上旬にかけて、カヤックLivingとBusiness Insider Japan(以下、BI)は「紀伊半島はたらく・くらすプロジェクト」を共同開催した。実施場所は三重県・尾鷲市、奈良県・下北山村、和歌山県・田辺市の3拠点。カヤックLivingとBIのメンバーに加え、50名超の読者も参加したリモートワーク実験だ。

「東京から遠く離れた場所でリモートワークする理由は?」

「リモートワークを経験したことによる収穫は?」

奈良県・下北山村でリモートワークを行った参加者の1人、フリーランス広報の遠藤貴恵さんに話を聞いた。

90%の力で働き、10%で可能性を模索

コワーキングスペースの内観

今回のリモートワーク実験の拠点となった奈良県・下北山村のコワーキングスペース「SHIMOKITAYAMA BIYORI」。明るく、木のぬくもりの感じられる落ち着いた空間が特徴だ。

2019年5月に長崎県の五島列島で行われたBIのリモートワーク実験に続いて、今回は2回目の参加となる遠藤さん。大手IT企業でウェブディレクションや広報の仕事を経験し、現在はフリーランスの広報担当者として、一般社団法人やIT企業などのPR活動を担当している。フリーランス転身は自らの意思からかと思いきや、アクシデントによるものなのだという。

「IT企業でやりがいを感じながら働いていたんですが、突然、体調を崩してしまったんです。会社を一時休職し回復に努めたものの、産業医からの復職許可が下りず、大好きな会社でしたがやむなく退職しました。その後しばらくは休養し、復帰を考えていたタイミングでご縁があって、フリーランス広報として少しずついろんな企業のお手伝いをすることになりました。

今は一度キャリアが縮小してしまったのをじりじりと戻している状況で、体調を見ながら仕事量を調節しています。チャレンジ部分でもあるので、いつも上手くできているわけではありませんが、自分のキャパシティを見極めて、あえてそのうちの10%ほどの“余地”を作り、それを自分の可能性を広げる面白い企画や実験的な活動に使えることを目標にしています。リモートワーク実験への参加もその一環なんです」

打ち合わせは「顔が見える」ビデオ通話を多用

遠藤さん

フリーランスの広報担当者として、一般社団法人やIT企業などのPR活動を担当する遠藤貴恵さん。2019年5月の長崎県・五島列島でのリモートワーク実験に続いて、今回は2回目の参加となる。

普段は東京で働く遠藤さんの仕事内容は、広報戦略設計からプレスリリースの作成やイベントの運営、メディアとのリレーション構築などだ。当然、関係者とのやりとりは頻繁に行なっており、打ち合わせにはビデオ通話や電話も多用している。

「頻繁にやりとりする相手が世界中を飛び回っている多忙な方々ばかりということもあり、ビデオ通話が基本です。それで不便さを感じたことは一度もないですね。電話を使うこともありますが、映像でお互いの顔を見られることは安心感につながるので、できるだけビデオ通話にしたいとは思っています」

ビデオ通話をする遠藤さん

今回はPCからCisco Webexのビデオ会議機能を利用し、東京のBI編集部と打ち合わせを行なった。

今回のリモートワークでは、チームコラボレーションツール「Cisco Webex」のビデオ会議機能を利用した。シスコシステムズが開発した同ツールは、PCはもちろん、スマホやタブレットでも利用可能。無料版も用意されており、遠藤さんのようなフリーランスでも利用しやすい。

「Cisco Webexは映像がきれいで、音声もクリアに聞こえて安心感がありますね。それと、ビデオ会議を録画する機能がすごく便利だと感じました。コミュニケーションで重要になるのは、声や表情による“温度感“だと思うのですが、文字だとそれがなかなか伝わらない。ビデオ会議に参加できなかった人に議事録を渡すのではなく、映像で渡せるのは大きなメリットですね」

個人が自分の働き方を選択する時代

周りと談笑する遠藤さん

誰とでもすぐに距離を縮めて仲良くなってしまう遠藤さん。仕事の合間には、地元の人たちとの交流も楽しんだ。

東京でも日常的に、リモートワークに近い働き方をしている遠藤さんにとっては、働く場所が下北山村に変わっても大きな変化はない。ただ、東京を離れたことで見えてきたものもあるという。

「東京ってなんて働きやすい場所なんだろう、と実感しました。だって、いつでも食事できて、終電を逃してもタクシーで帰宅できて、夜中に服を買ってオフィスの近くで泊まることもできる。こんなに仕事をするのに効率的な場所はないな、と。

それとオフィスって、効率性を突き詰めたすごく便利な場所ですよね。私自身はフリーランスになって毎日オフィスに行くことはなくなったけれど、オフィスは絶対に必要な場所。オフィスで働いたほうが生産性が上がる人は、そうすべきだと思います」

椅子に座ってコーヒーを持つ遠藤さん

フリーランスになってからはオンとオフの切り替えを大事にしており、一番集中できる時間を使って、生産性をグッと上げることを意識しているという。

では、遠藤さんが東京から離れてリモートワークをするのはなぜなのか?

「日本は今後、労働人口が減っていくのが確実なわけで、個人が自分の働き方を考えて、選択する時代になっていくはずです。その時に、選択肢としてリモートワークがあることが大事だと思います。今、私がリモートワーク実験に参加するのは、来たるべき時代を見据えた“練習”の意味合いが強いですね。

それと現時点でも、育児や介護、あるいは体調不良といった様々な事情によって、働き方を変える必要がある人は多くいます。そういう人たちにとって、リモートワークは有効な手段になります。働くということに対して、個人も企業も柔軟に対応できる社会に、少しずつでもなっていくといいなと思います」

リモートワークもビデオ会議も“手段”

粕谷さん

シスコシステムズ合同会社 マーケティング本部 アーキテクチャ&ソリューションズ マーケティングマネージャーの粕谷一範さん。

今回、Cisco Webexのマーケティングを担当するシスコシステムズの粕谷一範さんも、下北山村でリモートワークを行なった。同僚との打ち合わせなどをCisco Webexで実際にこなして、何を感じたのだろうか。

「下北山村の美しい自然の中でリフレッシュできたおかげもあって、東京にいるよりも、むしろ仕事の効率は上がりました。とはいえ、いつでも誰にとってもリモートワークが最善というわけではないと思います。その時々に自分のパフォーマンスが最大になるところで仕事をすることが一番大切というのは、遠藤さんと同じ意見です。

これは、コミュニケーションツールについても同じことが言えると思います。ツールを導入したからコミュニケーションが向上するわけではありません。 目的に最適なツールを活用することで、どこにいても同じパフォーマンスを出せると思います。リモートワークもコミュニケーションツールも“手段”であって、目的を達成するために利用するもの。

今後も、誰にとっても使いやすいコミュニケーションツールとして、Cisco Webex で自由な働き方をサポートできるようにしていきたいと思います」

下北山村の風景


ネットワーク環境やコミュニケーションツールの整備が進んだ今、リモートワークを単なる“ファッション”ではなく、現実的な選択肢と捉えて行動する人が増えている。今回の参加者からも「どんな場所でも、普段と同じ仕事をこなせることが確認できたのが収穫」「リモートワークの候補地が東京から3時間圏内から、7時間圏内にまで拡大した」といった声が上がっていた。場所や時間の制約に縛られない働き方が可能になるのは、それほど先のことではないのかもしれない。

「自由に働く」が叶うシスコのコミュニケーションツール、

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