磐田市消防本部は１２日、新型コロナウイルス感染拡大防止で飲食店や事務所などに設置が広がる飛沫（ひまつ）感染防止用のビニールシートについて、火災予防の必要性を訴える燃焼実験を同市今之浦の市消防署で行った。材質の異なるシート２種類を使った実験でいずれも燃え広がることを確認し、「火気の近くには設置しないで」と注意喚起した。
大阪府内の商業施設で４月、客がライターを試しに点火したところ、近くのシートに燃え移る火災が発生したことを受け実施した。
実験は市販の縦約１メートル、横５０センチの塩化ビニール製、ポリエチレン製のシートをつるし、予防課職員が下方から同時に着火。数回繰り返した実験では火の付き方やスピードは異なるものの、炎が上がり、一部は大きく焼け落ちた。
新型コロナの影響で、手指の消毒などへの使用が定着した消毒用アルコールの安全な取り扱いへの注意も呼び掛けた。濃度の高い消毒液を火が付いたカセットコンロ近くに噴霧し、火気に近づけると引火しやすい特徴を伝えたほか、消毒液が乾き切っていない状況で火を扱うリスクも訴えた。
大場直人予防課グループ長は「シートは材質によっては一気に燃え広がるケースもある。感染予防と同時に、火災予防にも気を配ってほしい」と語った。
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June 13, 2020 at 06:22AM
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感染防止ビニールシート、火災に注意 磐田市消防が燃焼実験 「火気近くの設置危険」｜静岡新聞アットエス - ＠S［アットエス］ by 静岡新聞
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